学生の時に社会科のテストで点数を取っていた方法

学習

皆さんは社会の暗記得意ですか?僕は結構得意でした。定期テストは、理科と社会の2本立てで点数を稼いでいましたし。浪人時のセンター試験では、一夜漬け(若干誇張してる)で9割取った記憶があります。もちろん現役の時の貯金ありきですが。そんな感じで社会の暗記はある程度得意だったと自負しているので、その時の勉強法を書いていきたいと思います。

問題を解いて教科書を見る

とは言っても斬新な方法があったわけではありません。ただ、問題を解いてそのあと教科書を見る。その繰り返しです。みんなやってる事かもしれませんが、この順番を守る事と、目的を意識してやる事が大事です。僕はこの勉強の仕方をし始めて、勉強の効率が(多分)上がったし、勉強が楽しくなって(確実に)勉強時間が増えました。

問題集で何を憶えるかを確認する

順番と目的意識が大切と言いましたが、まず問題を解く目的は何なのか。それは「まず何を憶えるべきで」「今、何を憶えていないか」を確認する事です。

皆さんは「覚えようとして教科書を開いたけど、頭に入ってこない。」という経験はありませんか?教科書には想像以上に、多くの情報が、読みやすい順番で書かれています。その中から、皆さんは何から覚えたら良いか、判断できますか?多分無理です。

そもそも、「理解しやすい順番」と「覚えやすい順番」と「重要度(テストに出る)順番」は違います。そして、この中の「覚えやすい順番」を皆さんに提供してくれるのが問題集です。ちなみにここでいう問題集は入試問題が詰まった実践問題集ではなく、ワークと呼ばれるようなものです。

そして皆さんは、自分が何を憶えていないかを理解していますか?もしかしたら、自分の事だから理解できていて当たり前だ、と思うかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。知っている、と覚えている、は違います。教科書を開くとそこには知っている内容が並んでいるので、覚えている気になってしまいます。

そこでやるべきなのが問題を解くという行為なんです。問題集に出てくる単語を知らないなんてこと、そうそうありません。特に社会なんて、答えを見たらこれは知ってたわ、と思うことがほとんどです。問題集を使うことで、知っていたけど覚えてなかった事項を洗い出す事が出来ます。

教科書や辞書を使って納得する

問題集を使うことで、「覚えるべき」で「覚えていない」事項が割り出されたと思います。では、次にそれを教科書を使って納得するまで調べてください。さあ、パーティーの始まりです。この工程こそが勉強であり、楽しい部分です。

覚えるべきことを、ただ詰め込む。それは苦行です。覚える事を苦行にしないためには、覚えるべき事に納得する必要があります。なぜこの答えが、中臣鎌足になるのか。なぜ、カントではなくヘーゲルなのか。理解して納得してください。幸い教科書は覚えるのには向いていませんが、調べるにはもってこいのツールです。基本的に教科書で事足りるかと思いますが、どうしても納得できなければ、資料集や辞書を使い、最終手段として先生に聞くといいでしょう。

ここで注意なのがこの時点で完璧に覚えようとしない事です。間違えた問題、覚えてなかった事を全部覚えようとすると、苦しくなってパンクします。あくまで重要なのは、納得することです。納得さえしていれば、きっと次答えられなくても3回目4回目には、覚えているはずです。

繰りかえす

そして、何より大切なのが繰り返すことです。「いや、それがしんどいんじゃん」って文句が聞こえてきそうです。安心してください。上で書いた「問題集で覚える事を確認し、教科書で納得する」を意識してやっていると、苦しくなくなります。ほんとに騙されたと思って一回やってみて欲しいです。

さらに言うと、一周目より二周目、二周目より三周目の方が格段に楽です。問題集で分からなに問題が減るのですらすら解けます。教科書のどこに何が書いてあるのかわかってるので、調べるのも早くなります。なんといっても、出来ないという気持ちも減ってくるので精神的にも楽になります。

もっと言うと、回数を重ねるほど楽しくなります。不思議と何度問題集を解いてもこれは何故なんだろうという疑問の発見はなくなりません。それは答えだけでなく、問題文や解説の中からも発生します。全く、問題集は捨てるところがないですね。また、教科書を見ていても、覚えていることが増えてくると、これは覚えていないなって事柄が目に付くようになります。ここまでくると教科書はマスターしたも同然。資料集や、授業で取ったノートなどに手を伸ばしましょう。

オススメの問題集

さて、最後にオススメの問題集を紹介しておきましょう。中学生向けに一種類、高校生向けに一種類、どちらも僕が学生時代に使いまくっていたものです。

オリジナルテキスト

中学生向けには、森の実出版のオリジナルテキストシリーズです。このテキストはノートを埋めながら確認するパート、基礎的な確認問題、少し実践的な練習問題からなっている黄金パターンの構成になっています。これにさえ乗っかれば、基本の知識はばっちりです。僕が中学生の頃は、定期テスト勉強はこれを完璧に仕上げるところから始まっていました。

山川の一問一答シリーズ

高校生向けには、山川の一問一答シリーズです。これは王道中の王道で、やっぱり良いと思います。僕の場合電子辞書にこれが入っていたので、マーカー単語帳の機能と組み合わせて、とにかく繰り返していました。山川出版社の用語集と組み合をせて使うのもおすすめですね。

最後に

今回紹介した方法にも、弱点は二つほどあります。それは、楽しすぎて社会の勉強ばかりして他の勉強に手が回らなくなることと、学校レベルの勉強でしか使えない事です。

他の勉強に手が回らなくなる、僕の高校時代は完全にこれでした。自分が賢く強くなっていくのが実感しやすいので、中毒性がありずっと世界史や倫理の勉強をしてしまいます。イメージとしては、95%を100%に近づけることに夢中になって、70%の強化をほったらかしにしてしまう感じです。バランスには気を付けましょう。

学校レベルでしか通用しないというのは、良質な問題集と教科書ありきの勉強法だからです。受験に使う教科の教材は以上に発達しており、多くの人間の血と汗の結晶ともいえるような高品質の教材が手軽に安価で選り好んで変える状況です。しかし、大人になると学ぶべき事は多様化し、自分が学ぶ事にピッタリくる教材はなかなか見つけられません。そうすると、何を憶えるべきで、何を憶えていないのか。そもそも何が分からなくてどうすれば分かるのかから模索していかなければならない事になります。問題集と教科書が用意されているのは学生の特権なのです。

でも、僕はそれでいいと思っています。やはり学生が学ぶべき事、理解すべき事は膨大です。その、膨大な学習量を下支えする為に、受験産業や教育産業が発達しているのです。学習量が膨大な分、学習方法くらい確立されていて然るべきですよね。だからこそ、良質な学習ツールを使って、楽に楽しく学習していきましょう。

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