高校地学という教科について

学習

高校で地学を選択していた人はさぞかし少ないと思います。かく言う僕の通っていた高校でも地学は選択肢にすらありませんでした。今回は、社会人になってから高校地学に興味を持ち始めた僕が、雑に高校地学ってこんな教科ってのを書いていきたいと思います。

高校地学とは

そもそも地学ってどんな教科なのでしょうか。明鏡国語辞典にはこう書かれています。

地球とその構成物質を研究する学問。地質学・地球科学・地球物理学・岩石学・鉱物学・海洋学・気象学などを含む。

まあ要するに地球に関する学問ってことですよね。ちなみに高校地学では、天文学・考古学・自然地理の一部も含まれるみたいです。地学っていうと星座を思い浮かべる人も多いかと思いますが、実はメインコンテンツではなかったみたいですね。

で、もう少し具体的に高校地学では何を学ぶかというと、

  • 地球の概観と構造
  • 地球の活動
  • 地球の歴史
  • 大気と海洋の構造と運動
  • 宇宙の構造と進化
  • 自然環境と人間生活の関わり

って感じみたいです。詳しくは僕も勉強中ですが、ざっくり地球がどう成り立ってて、岩石と海洋と大気がどうなってて、果ては宇宙がどうなってるか、みたいなことです。こうなってくるとなんだかわくわくしませんか?僕はします。

高校地学のマイナーさ

高校地学のマイナーさはかなり有名で、今年の共通試験では物理が約15万人、化学が約18万人、生物が約6万人の中、地学を受験した人は1,356人でした。桁が違いますね。地学基礎ならまだしも地学を受ける人は変わり者の部類といえるでしょう。そして、そもそも理系で地学を学べる高校が稀です。

高校地学を学ぶ意味

では、地学を学ぶ意味って何でしょう。たくさんあるとは思いますが今回は

  • 他の教科との繋がりが深い
  • 実世界との関わりが多い
  • 面白い

3つに絞って書こうかなと思います。

まず、他の教科との関わりが深いという事についてです。大気の話や宇宙の話はまんま物理の考え方を使いますし、鉱物のことを考える際には化学の知識が必要です。地球について考えていくので地理にも結び付いていきますし、地球の姿が紐解かれていった経緯をたどる事になるので歴史にもある程度絡んできます。そもそも学問というのは絡み合っている物ですが、地学ではそれが如実に感じられます。

次に実世界との関わりについてです。地学というのは、換言すれば地球の学問な訳ですので、いやでも実世界に絡んできます。夏の台風についても分かりますし、北極のオーロラについても説明できます。環境にやさしくなんて言ったときの環境は地球環境のことなんですから語るに地学は欠かせません。地学の知識があれば日々のニュースをより理解できるようになると思いますよ。「勉強って将来何の役に立つの?」に答えていきたい僕としてはこれはかなりストロングポイントです。

最後に、一番重要なのが面白いって事です。さんざん役に立つだのなんだの言っておいてなんですが、結局面白くなきゃやってられませんよ。僕が勉強するのは趣味ですし、一生勉強とは付き合っていくことになるので、究極オモロイだけでもやってる価値はあると思います。まあただ面白いとごり押ししてもしょうがないので一応オモシロポイントを言語化しておきます。僕が思う地学の面白さは「なるほど」となる部分が多いことですかね。結構上の二項と繋がる事でもあるんですが、現実世界をきっちりと理論立てて説明することが多いので、勉強してて?が!に変わる気持ちいい瞬間がいっぱいあります。みんのもLet‘s enjoy 地学です。

高校地学を学ぶ問題点

そんな地学を学ぶ上で、唯一ネックになる事が参考書や問題集の少なさです。そのマイナーさゆえに、物理・化学・生物に比べて、地学の問題集は圧倒的に少ないです。皆さん参考書を選ぶときは本屋に行って実際にページを繰って、自分に合う参考書を選ぶと思うんですが、地学の参考書はそこそこの大きさの本屋に行っても1,2冊とかそんなレベルです。という事で参考書選びは困っておるのですが、この際なのでいろいろ使って記事にしていけたらななんて考えております。

今後の目標

最後に、偉そうに語ってきましたが僕もまだ地学を学び始めたところです。ふわっと勉強していたらいつ志が折れるかわかりませんし、どうせなら形に残したいと思いなんかないかなと探していると「理科能力検定」なるものを発見しました。現在はその地学一級を目指して勉強しております。頑張っていきましょう。では。

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