理科・社会をマスターするために受けておきたい検定一覧

学習

皆さんは、理科や社会は好きですか?僕は、好きです。高校レベルの理科や社会を勉強する事は、教養として、そして趣味として人生を豊かにしてくれます。今回は、社会人が理科社会の学びなおしをするうえで目標、到達度の確認になるような検定を紹介したいと思います。

理科系

まずは、理科系の資格からです。高校理科の習熟度を測る事の出来る検定から、実生活に役に立つ知識が学べる検定、仕事に役に立つ検定まで順に紹介していきます。

理科検定

「理科検定」(正式名称:実用理科技能検定)は、その名の通り、「物理」「化学」「生物」「地学」の理科の知識レベルを測る検定です。単純に高校理科の勉強をする時に目標にしやすいのはこの理科検定だと思います。

理科検定の受験方法は、STEPとSCOREの2種類に大別されます。STEPには1~8級があり、それぞれがレベルに応じた級を受けるという方式です。上位の級は、物・化・生・地に分かれていて、それぞれをマスターしたい人にオススメです。SCOREはTOEICのようにみんなが同じ問題を解いて、点数によってランク付けされるという方式です。理科全般の知識が問われるため、理科の総合力を測りたい人向けです。どちらの方式も最高ランクは高校の応用レベルとなっており、理科を学びなおしたい人が目標にするにはぴったりの検定です。

天文宇宙検定

天文宇宙検定は、理科の地学の中でも特に天文学知識に絞った検定です。小学生レベルから大学生レベルまでの級が用意されているので、「星空や宇宙が好き」という人から、「がっつり天文学を学びたい」という人まで幅広くオススメです。

天文宇宙検定の特徴は、検定試験以外のコンテンツがかなり充実しているという事です。公式HPに行ってみると、星空マップや読書案内、天体グッズなど、天体が好きな人がわくわくするコンテンツがたくさんあります。また、公式テキストや問題集、資料集なども充実しており今から学びたいという人にもぴったりです。

生物分類技能検定

生物分類技能検定は、その名の通り種の分類の知識の向上を目指した検定です。かなりコアな検定にはないますが、野生動物に興味の深い人にとっては有意義な検定だと思います。

この検定は生物技術者の育成も目的としており、非常にレベルが高いし検定になっています。1,2級は専門家向け、特に1級受験には3年以上の実務経験が必要になります。3級が高校卒業レベルなので、まずは3級の取得を目指しましょう。

環境社会検定

「eco検定」(環境社会検定)は、複雑多様化する環境問題を幅広く体系的に学ぶ事が出来る「環境教育の入門」という触れ込みの検定です。受験、勉強する事で環境に対しての最低限の知識が身につく事、企業単位で受験されておりビジネスの場面で役立っている事からオススメの検定です。

出題内容としては、環境問題や地球に関する基礎知識といった理科(特に地学や生物学)的な知識から、環境問題への取り組みの歴史や現在の社会・企業のあり方といった社会的な知識も試されます。社会的な知識が問われたり、高校の履修範囲を逸脱する箇所もあるかもしれません。それでもここに取り上げた理由があります。現代社会では環境意識の高まりとともに教養としての理科教育の需要が高まってきています。そんな中この検定は、「使える理科知識」の代表例として非常に良いと思ったからです。

社会系

次は、社会系です。社会系は地理と歴史の習熟度を試すそれぞれの検定と、現代社会や時事の知識を問うニュース検定を紹介します。

地図地理検定

地図地理検定は、地図・地理、自然環境、社会文化環境、日本地理、世界地理の知識が問われる、まさに学校で習った地理の能力を測る検定です。地理の学びなおしをしたい人がまず目標にすべきなのはこれだと思います。

試験区分は、一般と専門に分かれています。一般は、中学から高校の基礎程度のレベル。専門は、高校の応用程度のレベル、上級者向けの試験区分になっております。専門の試験区分では成績上位者が1~3級に認定されます。さらにその上に、1級を五回取得または96点以上の得点をあげた地図地理力博士の称号が存在します。

旅行地理検定

旅行地理検定とは、国連世界観光機関旅先の地理や観光情報の知識を評価する検定です。比較的興味の持ちやすい、旅行観光に関する知識が問われるのでライトな層にもオススメです。特に旅行が好きな人には、即使える知識が手に入る有意義な検定だと思います。

試験は初級、中級、上級に分かれています。旅行地理という事で、親しみやすいですがレベルはそこそこ高いと思われます。中級で総合・国内旅行業務取扱管理者試験ほぼ同等、旅行観光業界のプロが受けるようなレベルだとされています。旅行が好きで、もっと旅行を刺激的なものにしたいと思う人は、まずは初級からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

歴史能力検定

歴史能力検定は、歴史への知識や理解度を測る検定試験です。歴史に関しては大小さまざまな検定が存在しますが、本格的に歴史を学びたい、実力を測りたいと考えている方は歴史能力検定う一択だと思います。

この試験も割と難易度は高めで、2級で高校応用レベル、1級は高校内容を超えるレベルに設定されています。また、世界史、日本史ともに2級を取得することで、高卒認定試験の世界史B、日本史Bが免除されます。高卒認定試験を受ける人は多くはないかと思いますが、高校歴史の学びなおしをする人にとっては自信を持ってい歴史を収めたと言える材料にはなるのではないでしょうか。

ニュース時事能力検定

ニュース時事能力検定とは、ニュースを読み解き活用する能力を認定する検定です。時事に強くなるだけでなく、地理歴史公民の学習の成果を現実社会に活かす為に、ぜひ取り組みたいです。

ニュースを読み解く力は、就活やビジネスの場面、はたまた日常生活で必須のスキルです。また、この検定で測られるのは、単純にニュースを知っているか理解できるかというだけではありません。公式が出している各級の目安は、準二級で「高校の公民科の『現代社会』『政治・経済』で学習したことを生かせる。」、一級で「2級レベルの力を基に、世界的・歴史的な視点で現代社会を位置づけられる。」とされています。まさに、社会科学習の総仕上げにピッタリな検定と言えるのではないでしょうか。

最後に

さて、今回は理科社会にまつわる検定を、8つ紹介してきました。正直、今回取り上げた検定は、例えば英検やTOEICのように、持っているだけで受験・就活で有利といった類の物は少ないです。しかし、私は検定取得そのものではなく、「検定を目指して知識をつける事」に意味があると思います。

今回、記事を書くにあたって、それぞれの公式サイトにアクセスしました。そこにはまず、それぞれの検定の、それぞれの意義が書かれていました。そしてそれらすべてが「こんな力を身に着けてほしい」「こんな人を育成したい」という、主催者の熱い思いそのものでした。学ぶ事は、決して孤独な営みではないと思い知らされました。これからも、ともに学び続けていきましょう。

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